高齢者の親の携帯をスマホに変えた時、WiFiを契約するか悩みどころですよね。
スマホにはWiFi必須と考えがちですが、そもそもメールや電話くらいしか使わない高齢者の親なら本当にWiFiが必要なのかとも思いますよね。
結論から言うと、スマホでアプリやゲームをしなくてもWiFiは準備してあった方がいいです。なぜWiFiが必要なのか、実際WiFiが無いままスマホを使っているとどんなリスクがあるのか、WiFi無しで使うなら少ないギガ数でどれくらいの操作ができるのかを解説してます。
最後にWiFiを使う方法もご紹介しますので、良かったら参考にしてください。
WiFiはスマホのバックアップやアップデートする際に必要
WiFiはスマホやパソコンなどの機器を無線でインターネット接続することを指します。
WiFiを使うメリットは以下の通りです。
- 通信速度が一定の速さになり、安定する
- YouTubeの動画視聴など、大容量の通信を使っても速度制限がかからない
- 複数の端末が接続できる
大容量の通信はYouTubeやゲームだけでなく、定期的に更新されるデータのバックアップやシステムのアップデートにもWiFiが必要です。LINEメッセージの送受信やメールなどは容量が軽く、ほとんどGB数を使いません。母親世代の高齢者なら、通話やメールくらいの操作しか使わない人も多く、基本的にはスマホの自動アップデートやバックアップにWiFiが必要と思っておけばOKです。
アップデートしないで放置するとスマホはどうなる?(危険性)
アップデートをしないままでいると、セキュリティが弱くなってしまう危険性があります。アップデートは新機能の追加や不具合の修正以外に、セキュリティ面の脆弱性を修正する機能もあるからです。
セキュリティ面の脆弱化により、不正アクセスが起きたりウイルスに感染して個人情報流出したり、突然スマホが立ち上がらなくなって使えなくなってしまう可能性が出てきます。Windowsも過去のバージョンはセキュリティの保証はされていませんよね。そのためアップデートをする必要があります。
では、アップデートを放置するとどんなリスクがあるのかを調べてみました。
バージョンアップされない=スマホが起動しない・アプリが使えない
まずアップデートを放置すると起こりうる点は、不具合が発生しやすくなることです。OSを古いバージョンのままでいると、システムの障害によってスマホが起動しなくなってしまうことも。
また、アプリもアップデートされないと、今まで使っていたアプリが開けなくなる、新しくアプリをダウンロードしようとしても出来なくなる可能性もあるので注意が必要です。
セキュリティが弱くなる=ウイルス・スパムに攻撃され他人に迷惑かける
セキュリティの脆弱性により対策がされていないと、ウイルス感染やスパムがブロックされない恐れも。
ウイルスに感染し、電話帳に登録された自分以外の個人情報までも流出してしまい、他人に迷惑がかかってしまうなんてことがあると怖いですよね。
アップデートはセキュリティの抜け道となる欠陥を修正するための更新プログラムです。日頃から対策としてアップデートしておき、セキュリティを向上させましょう。
撮影してきた写真データの消失
不具合をそのままにしているとバグによって写真などのデータがいつの間にか消えてしまっていた、というケースも考えられます。この場合、バックアップがとれていれば写真の復元はできますので、定期的なバックアップで対策しておきましょう。
LINEなどアプリ上のやりとりの消失
アプリのアップデートを放置すると、不具合が修正されない状態が続くため予期しない障害が発生することも。アプリのデータが消失してしまうと、今までのやり取りが消えてしまう可能性があります。
写真同様、アプリも普段からバックアップがとれていればやり取りを戻すことができます。
スマホの普段使いだけなら自宅にWi-Fiなくても大丈夫
WiFiはアップデートやバックアップで必要になりますが、普段の操作くらいであればWiFiは必要ありません。文章だけのメールを送る、LINEを送るくらいであれば大きな容量は使わないからです。
具体的に言うと、メールぐらいなら1ギガあたりでおよそ2,000通もやりとりができるんです!他にも少ない容量でどれくらいの操作ができるのか照らし合わせてみました。
1Gあたりどれくらいのスマホ操作が可能か
1Gあたりでできる操作は以下のとおりです。
- メールの送受信(1通500KBとして):約2,000通
- ニュースサイト:約6,600ページ
- SNS:約2時間
- LINE通話:音声40時間・ビデオ3時間
- 動画閲覧:約4時間(高画質720Pの場合約1.5時間)
- 音楽:約250曲分
高画質で動画を見てしまうと1.5時間ほどしか使用できませんが、メールで画像や動画を送っても2000通、1日64通送受信可能ですので1ヶ月1GBで十分に使用できます。
使用量が多ければ通信量を増やせばいい
せっかくスマホに変えたのなら、メールだけじゃなくてビデオ通話やYouTubeも楽しみたいという方も多いでしょう。スマホの操作に慣れてきてアプリなど様々なことにチャレンジしたくなったら、1ヶ月で使えるGB数プランを変更して通信量を増やせばいいのです。
契約プランの変更自体は、来店せずにオンラインで手続きできますので気軽に試せるのがいいですね。
電話を中心に使いたい人は、電話中心プランで契約
以上を踏まえて、やっぱりスマホで使うのはメールやLINEくらいだという方には、通信量を最大限に抑えて電話中心のプランに入られることをオススメします。
通話だけのプランを掲げている会社はほぼ無く、多くの会社は数GBがセットのプランとなります。3大キャリアと格安会社も含めて、かけ放題プランを中心に価格や基本料を比較したものをこちらにまとめましたので良ければ参考にしてください。
<高齢者のスマホ契約で電話だけ契約できるのはpovoのみ>
スマホのアップデート用Wi-Fiに使える方法
WiFiの使用を検討するに当たり、どのような種類を選べばいいでしょうか。使う頻度や場所によってWiFiを使い分けている方もいます。アップデート用にWiFiを使うなら、いくつか方法がありますのでご紹介します。
固定のインターネット回線
自宅でWiFiを使うなら、この方法が一番無難です。
はじめに固定のルーターを設置してWiFiを一度繋げてしまえば、後からなにか設定をする必要がなくなるので便利です。特に息子娘家族と離れて暮らす親など、頻繁にスマホの確認ができなかったり直接教えに行けない場合には固定回線が楽ですよ。
ポケットWifiを借りる
ポケットWiFiのメリットは、持ち歩くことで外出先でもWiFiが使える点です。外出頻度が多い人や料金を抑えたい人にオススメのWiFiです。ポケットWiFiも固定ルーターと同じように自宅に置きっぱなしにすれば、固定回線のように使うこともできます。
なので、まずはルーターを買わずにポケットWiFiを借りてみて、WiFiが必要かどうかを試してみるのも手ですね。
スマホンテザリングをWifi代わりに使う
子供と定期的に会っている人や同居家族にはこちらの方法もオススメです。
格安SIMなら、ほとんどの会社がテザリングを無料で使えます。これを利用して、バージョンの更新やバックアップの時だけ子供のスマホにテザリングして、WiFi代わりに使う方法です。
有料の場合、使うときだけ加入するやり方でもだいたい月額500円程度で済ませられます。
スタバや公共のフリーWifiを使う(非推奨)
最後に、カフェや公共施設でアクセスできるフリーWiFiに接続してアップデートをする方法です。フリーWiFiは料金がかからず、誰でも使用できるメリットがあります。
ただ、その分悪質に利用されてしまうこともあります。重要な個人情報が盗まれてしまったり、スパムサイトに誘導されてしまったりとウイルス感染に発展してしまうリスクがあります。高齢者にはリスク管理など対処が難しく、こちらの方法は推奨できません。
【推奨】ネットの固定回線を引くか、定期的に親にあってテザリング使ってバージョンアップする
アップデートをしないで放置すると、データ消失の不具合だけじゃなくセキュリティ面の脆弱性により他人に迷惑かけてしまうリスクがあることが分かりましたね。
普段の操作ではWiFiを使わなくても、WiFiを準備しておくことはやはり重要です。
WiFiの使用方法は、セキュリティと操作性の楽さの観点から、オススメは固定回線を設置するか、テザリング機能を使ってバージョンを更新する2つです。
もし定期的に親に会えるならテザリングの方法が安価ですが、実家から離れて住んでいる場合には固定回線を引いてしまったほうが後々楽ですよ。
定期的にアップデートやバックアップをしておき、ウイルスの対策をとっておきましょう。